数年前から人気を集めている外貨建て金融商品の一つに南アフリカランド債というランド建ての債券があります。 現在、発行されている南アフリカランド債は、年利10%で2年満期、格付け会社S&P、ムーディーズ共に評価はAAA(注1)。 一見、条件は魅力的な金融商品ですが、長い間、私はこの金融商品が抱えるリスクを懸念し、事あるごとにリスクの高い商品性を紙面などを通じてお伝えしてきました。 ところがです!
ずっと16~18円程度で推移していたZAR(ランド)が、ここ数日は、12円台にまで下落しているではありませんか!ここは、そろそろランド債を含めたランド建て商品にも値ごろ感が否めません。 詳細を説明する前に、まずは、簡単に債券の商品性を確認しておきましょう。 債券とは、いわゆる借用書のようなもので、簡単に言えば「いついつまでお金を貸してくれたら、これだけの利息をお付けして期限までに元本もお返しします」という商品性になります。 要するに、年間10%の利金を2年分受け取れる債券を100万円分購入すると、元本と利金の合計で120万円を将来的に受け取れる計算。 2年間で2割も資産が増えるなんて、すばらしい金融商品ですよね。 ところが、外国債券の多くは外貨建て。 買い付け時に購入したランド債券が10万ランド分であれば、その10%にあたる年間1万ランドの利金が2回支払われ、償還時には10万ランドが返却されることが確定されます。 要するに、お金を預けるときも償還時も、そして利金が支払われる段階でも、為替の影響を受けることになるのです。 サブプライム問題が世間を賑わせる以前、昨年夏ごろまでは18円程度だったZAR(南アフリカランド)が、今や12円台にまで下落しています。 この10年間でもランドが10円を割ったのはわずか数日で、当時は隣国の経済混乱が原因という理由によるものでした。 そして、南アフリカという国は、金やダイヤモンドをはじめとした鉱石や資源も豊富な国。金価格は、昨年末まで1トロイオンス600ドル程度で推移していましたが、今では1000ドルにまで上昇しています。 また、南アフリカでは、2年後のワールドカップの開催を控えていることなどからも、米ドル安を受けてのZAR下落は、本来の通貨価値を軽視したものと言わざるを得ません。 今なら、為替差損のリスクを最小限に抑え、年利10%の魅力を十分に得られるチャンス! もちろん、FX取引を通して直接ランドを購入するのも一つの方法です。 今なら、10万ZAR(およそ127万円)で日に310円のスワップ金利を得ることができ、2年も保有すれば単純計算で22万6300円分の利息となります。 そして、債券より優れている点が換金性。 為替や経済状況に応じて、換金が自由に行える点もFXの魅力です。 (注:1) 世界的な格付け会社による最高級トリプルAの評価は、南アフリカという国への評価ではなく、この債券を発行する世界銀行への評価です。ただし、デフォルトの心配はほとんどないと考えて間違いないでしょう。
|